冷気や結露で困る古い賃貸の窓。カーテン?ブラインド?どれが正解?

2DK部屋づくり

こんにちは、築30年の2DK賃貸マンションに住んでいるサヨエモです。
冬の寒さ、夏の猛暑、窓を拭いても追いつかない結露とカビ…築古賃貸の窓って、本当にストレスですよね。

窓周りのアイテム選びは楽しい反面、古い賃貸の窓の「冷気・熱気・結露」問題をどうにかしたい!と思っている方は多いはず。

カーテン、スクリーン、ブラインド...種類は多いけれど、結局どれが断熱とカビ対策に一番効果的なのか迷いますよね。

この記事では、工務店で勤務していた私の経験・知識をもとに、賃貸でもできる窓周りアイテム選びのリアルなヒントをお伝えします。

3つの候補を徹底比較し、私が最終的に「ドレープカーテン」を選んだ決め手をご紹介。この記事が、あなたの暮らしにぴったりの窓まわりアイテムを見つけ、古い賃貸でもっと快適に暮らすきっかけになれば嬉しいです。

💡ちなみに、築古賃貸に住んでわかったメリットや後悔しないための注意点について、こちらの記事でも詳しく書いています →築30年の賃貸に4年住んでわかった!後悔しないための「5大デメリット」と「4つのメリット」

▶︎ 候補3アイテムのメリット・デメリット

窓まわりのアイテムって種類が多くて迷いますよね。失敗しないためには、それぞれのメリットとデメリットをしっかり知っておくのが大切です。

そこで今回は、私が実際に比較して考えた「ドレープカーテン」「ハニカムスクリーン」「ブラインド」の3つの候補について、賃貸暮らしの視点で正直に解説していきますね!

1.「ドレープカーテン」賃貸の悩みにも対応できる万能性と使いやすさ

私がまず候補に挙げたのは、独身時代から愛用していたドレープカーテンです。手軽に開け閉めでき、お手入れも簡単。機能性と使い勝手の良さを両立した、暮らしに寄り添うアイテムです。

メリットデメリット
高い断熱性と遮光性
生地が空気の層を作り、古い窓の弱点である冷気・熱を遮断しやすい
空間に圧迫感を与える
布のボリューム感によっては、部屋が狭く感じてしまうことも。
お手入れが簡単
自宅で洗濯できるタイプを選べば、結露によるカビ対策にもなり清潔に保てる。
洗濯に手間がかかる
サイズが大きいと洗濯や乾燥に手間がかかるほか、天然素材100%の場合は縮みやシワになりやすいため注意が必要。
デザインの種類が豊富
色や柄、素材のバリエーションが豊富で、インテリアに合わせやすい
性能にばらつきがある
高性能なものは価格が高くなる傾向がある。

💡【あわせてチェック!】
築古賃貸におすすめのドレープカーテンをこちらの記事でご紹介しています。→ 安っぽく見えない!風合い豊かな素材で選ぶ、オシャレなドレープカーテン10選【洗濯可能・賃貸OK】

2.「ハニカムスクリーン」憧れの断熱性とシンプルデザイン

以前、家づくりに携わっていた時にモデルハウスでよく採用されていて憧れていたのがハニカムスクリーンです。窓まわりがシンプルで洗練された印象になり、その高い機能性も魅力的です。

メリットデメリット
群を抜いた高い断熱性
ハチの巣のような構造が空気の層を作り、断熱効果をしっかり発揮
結露に弱い・手入れが難しい
結露がひどい窓だと、生地にカビが生えるリスクがあり、洗濯が困難。
見た目がおしゃれでスッキリ
窓まわりがシンプルで洗練された印象になる。
開け閉めが面倒
コード操作がやや複雑で、毎日の操作が手間に感じやすい。
レースカーテンのような使い方もできる
シアー生地と遮光生地を組み合わせたタイプもある。
価格が高い
他の選択肢に比べて、価格が高めな傾向にある。

3.「ブラインド」スタイリッシュな見た目で部屋の雰囲気を一新

ブラインドは、SNSなどで素敵な家を見るたびに「これがあるだけでインテリア空間が格上げされる!」という印象があり、ずっと憧れていました。
見た目のシャープさや、スラットから漏れる光の陰影が魅力的で、理想的なアイテムに思えました。

メリットデメリット
デザイン性が高い
木製や金属製など素材が豊富で、スタイリッシュな空間を手軽につくれる。
断熱性・遮光性が低い
スラット(羽根)の隙間から冷気や光が漏れやすく、機能面で劣る。
窓まわりがすっきり見える
布のたまりがなく、部屋を広々と感じさせる効果も期待できる。
ホコリが溜まりやすい
スラットにホコリが降り積もりやすく、こまめな掃除が必要になる。
耐水性が高くカビにくい(アルミ製)
アルミ製を選べば湿気に強く、カビが生える心配がほとんどない。
プライバシーの確保が難しい
スラットの角度調整が頻繁に必要で、手間がかかる。
開け閉めが面倒
コード操作が手間なため、出入りの多い窓には不向き。

4. 候補には入れなかった「バーチカルブラインド」について

今回、私の比較検討からは外しましたが、以前働いていた事務所で使っていたバーチカルブラインドについても少しご紹介しますね。最近は賃貸でも設置しやすい商品が増えているので、選択肢の一つとして検討する価値はあります。

比較に入れなかった理由
実は、事務所で使っていたとき、操作に関する故障が多くて修理業者さんを呼ぶ機会が何度かあったため、少し面倒だなという印象が強く残っていました。毎日の開け閉めに使う場所で、操作がうまくいかなくなるとストレスになることを懸念し、今回は見送りました。

メリットデメリット
見た目がすっきりしていてスタイリッシュ
縦のラインが部屋を広く見せる効果がある。
断熱性・遮光性が低い
スラット(羽根)の隙間から冷気や光が漏れやすく、機能面で劣る。
出入りしやすい
カーテンのように左右に開閉できるため、ベランダなど出入りの多い窓にも向いている
構造的に壊れやすい印象がある
操作スティックが故障したり、羽根の向きがスムーズに戻らなくなるなどのトラブルが起こることがある。
ホコリがたまりにくい
羽根が縦向きのため、横型ブラインドに比べてホコリが積もりにくい
部分的なお手入れが可能
ウォッシャブル対応なら、汚れた羽根(スラット)だけを一枚ずつ取り外して洗える

▶︎ なぜ「ドレープカーテン」を選んだのか?

実は、ブラインドやハニカムスクリーンのシンプルでスタイリッシュなデザインには、すごく惹かれていましたが、最終的に選んだのは、昔ながらのドレープカーテンでした。

その決め手は、「スタイリッシュな見た目」よりも「毎日の暮らしやすさ」と「お手入れのしやすさ」を優先したことに尽きます。

もし、窓の性能が高い新築に住んでいたなら、ブラインドを選んでいたと思います。

💡【あわせてチェック!】
築古賃貸におすすめのドレープカーテンをこちらの記事でご紹介しています。→ 安っぽく見えない!風合い豊かな素材で選ぶ、オシャレなドレープカーテン10選【洗濯可能・賃貸OK】

1. 古い賃貸最大の敵「結露・カビ」への対応力

築古物件に住む私たちの最大の敵は、やっぱり結露によるカビ
特に私は軽い喘息持ちで、カビやホコリが大敵です。

そのため、窓まわりアイテムにホコリが溜まりにくいか、また、カビが生えたときに自宅で気軽に洗濯・交換できるかどうかは、アイテム選びの最重要項目でした。

わが家のように結露がひどい環境だと、一度カビが生えてしまうと洗濯が難しいハニカムスクリーンは、正直リスクが高すぎました

その点、自宅の洗濯機で気軽に洗えて、もしダメになってもすぐに交換しやすいドレープカーテンが、一番現実的で安心できる選択肢だったんです。

💡寝室のカビ対策についてはこちらの記事で詳しく書いてます→【古い和室を寝室に】マットレス直置きでもカビに悩まない!4年使って分かった「エアジョブ プラス」の効果とデメリット

2. 家族みんなの使いやすさ

毎日のことだからこそ、操作の簡単さは大切です。朝の忙しい時間帯に、サッとスライドするだけで開け閉めが済むのは、本当にストレスフリー。

コード操作が複雑になりがちなスクリーンやブラインドは、家族(特に夫)が面倒に感じて使わなくなる可能性も考えて、やめておきました。

3. 万が一の「故障リスク」の低さ

ブラインドやハニカムスクリーンは、コードや昇降機能が将来的に故障する可能性がつきものです。その修理や交換の手間を考えると、ちょっと気が重くなりますよね。

ドレープカーテンなら、レールさえ壊れなければ簡単に布だけ交換できるというシンプルさが、私たち賃貸住まいにとって大きな安心感になりました。

「おしゃれだから」という理由だけで選ぶと、後々、日々の生活が不便になってしまうこともあります。賃貸という制約の中で、機能的でストレスの少ない「最適解」を見つけることが、長く快適に暮らす秘訣だと実感しています。

▶︎ 失敗から学んだ!選び方を間違えると部屋が「ダサくなる」

ちなみに、私自身の経験をお話しすると、カーテン選びで一度失敗したことがあります。

二十歳で初めて一人暮らしをしたマンションで、私は近所のホームセンターで手頃な既製品カーテンを購入しました。当時は「安ければいい」と適当に選んでしまったのですが、これが大きな失敗でした。

住んでいたのがコンクリートの打ちっぱなしの壁という無機質な空間だったため、その壁と、安価な布地の安っぽさが余計に目立ってしまったのです。

カーテンは、部屋の印象を決める「面積の大きなインテリア」です。照明や小物に凝っても、カーテン選びで失敗すると、お部屋全体が一気に「ダサい印象」になってしまうと痛感しました。

その反省から、奮発してunico(ウニコ)でオーダーカーテンを購入しました。このカーテンは独身時代に購入したものですが、こだわりをもって選んだ「質の高いアイテム」は長く使えるもので、結婚後、築30年の今の家でも引き続きメインとして活躍してくれています。

1. 比較写真で一目瞭然!カーテンが部屋に与える印象の違い

今回、部屋の印象の違いを分かりやすくお伝えするため、寝室で使っているホームセンターで購入した遮光カーテンをリビングに取り付けてみました。

こちらが、現在のリビングにunicoのカーテンを取り付けた状態です。

そして、こちらが同じリビングに、ホームセンターで購入した遮光カーテン(ポリエステル100%を取り付けた状態です。

いかがでしょうか?ホームセンターの遮光カーテンは、光を完全に遮断する機能性には優れていますが、リビングに取り付けると、空間が重く、のっぺりとした印象になってしまうのが分かります。
ポリエステル特有の光沢感も、部屋の雰囲気に馴染みにくいと感じました。

対してunicoのカーテンは、グレーベースの色味と天然素材のような柔らかな素材感が、観葉植物や木製家具と自然に調和し、部屋全体に温かみと奥行きを与えてくれています。

2. 異なるテイストの部屋にも馴染んだ!カーテン選びで重視した2つのこと

独身時代のモダンなコンクリート打ちっぱなしの部屋にも、今の築古賃貸の部屋にも馴染んでくれたのは、まさにこの「色と素材の選び方」が鍵でした。

┗ ニュートラルな色味と柄

派手な色ではなく、グレーベースの落ち着いた色を選んだことで、モダンなコンクリートの壁(前のお家)にも、温かい木製家具や植物(今のお家)にも自然と調和しました。

┗ 上質な素材感(ウール入り混紡素材の効果)

安い化学繊維ではなく、天然素材のウールが含まれた混紡素材を選んだことが正解でした。ウールが持つ高い保温性のおかげで、古い窓から来る寒さも感じにくいです。

さらに、無機質な空間では質感を際立たせ、温かい空間では調和を生み出し、部屋全体の雰囲気をワンランクアップさせてくれました

3. 混紡素材で叶える機能とデザインの両立

複数の素材を組み合わせた混紡素材のカーテンは、デザイン性と機能を両立させる選択肢です。

例えば、ポリエステル、ウールなどが混ざった生地は、ポリエステルの耐久性に加え、ウールの持つ重厚感や保温性をプラスできます。

また、複雑な織りやヴィンテージ柄は、古い壁や床の小さな傷を隠すのではなく、空間全体の「味わい」として調和させる効果が期待できます。単調な部屋に深みと個性を加えたい場合に有効です。

💡筆者イチオシ! 私が選んだ視点(風合い、機能性、デザイン)で選んだおすすめカーテン10選はこちらです → 安っぽく見えない!おしゃれで洗える天然素材風カーテン10選

▶︎ 窓まわりアイテム選びの3つのポイント

私の経験から、窓まわりアイテムを選ぶときにぜひ考えてほしい、大切な3つの視点をご紹介しますね。

1. 「機能性」をチェックする

デザインが良くても、窓の悩みが解決しなければ意味がありません。断熱性遮光性など、アイテムが持つ機能をしっかり確認しましょう。特に古い窓の冷気対策は、おうちの快適さに直結しますよ。

2. 「誰が使うか」考える

選ぶのは自分でも、毎日使うのは家族みんなです。自分だけでなく、一緒に暮らす家族の使いやすさも大切にしましょう。毎日の開け閉めがストレスにならないか、使うシーンをシミュレーションしてみるのがおすすめです。

3. 「お手入れ・メンテナンス」のしやすさを確認する

結露が気になる古い家では、カビ対策や洗濯のしやすさがとても重要です。

また、操作部品が壊れたときの修理や交換など、将来的なメンテナンスのことも考慮しておくと、後々安心できます。

▶︎ 最後に

今回は、ドレープカーテン、ハニカムスクリーン、ブラインドの3つに絞って、それぞれのメリットとデメリットをご紹介しました。

「憧れのデザイン」だけでなく、「機能性」や「使いやすさ」もしっかり考慮することで、見た目も使い勝手も「これだ!」と満足できるアイテムに出会えるはずです。

この記事が、あなたの理想の窓まわりを見つけるヒントになれば嬉しいです。あなたの暮らしの「最適解」は、どのアイテムでしたか?

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