築30年の賃貸に4年住んでわかった!後悔しないための「5大デメリット」と「4つのメリット」

2DK部屋づくり

こんにちは、築30年の2DK賃貸マンションに住んでるサヨエモです。

今の家に引っ越す前は、水回りの古さやレトロすぎる見た目から、「本当にここで快適に暮らせるのかな…」って正直不安でいっぱいでした。

今日は、工務店勤務を経てインテリアショップで働く私が、実体験から見つけた古い賃貸のリアルなメリット・デメリットと、それを解消するちょっとした工夫についてお話ししますね。

古い家への不安が、少しでも軽くなるヒントになれば嬉しいです。

▶︎ 古い賃貸に住んでみてわかった5つのデメリット

1. 設備が古くて不便

最新の設備に慣れていると、少し不便に感じるかもしれません。
例えば、お湯と水の蛇口が別々になっているため、自分で温度調整をしなくてはいけなかったり、換気扇が高い位置にあって汚れ防止シートの交換が大変だったり…。

また、我が家は5階建てなのにエレベーターがないため、日々の買い物が少し大変です。
それに、洗濯機が外置きなので、雨の日や冬は億劫に感じることも。

2. 収納が少なくて使いにくい

築古賃貸の大きなデメリットとして、収納の少なさも挙げられます。わが家には昔ながらの奥行きが深い押入れが大小一つずつあるのですが、これがまた使いにくくて…。

奥行きが深いため、普段使わないものを奥に、比較的よく使うものを手前に置くようにしています。収納家具を置こうにも狭い部屋なので置ける家具も限られてしまいます。

3. カビが生えやすい

2003年以前に建てられた古い賃貸は、家中の空気を自動で入れ替える仕組みがないため、湿気がこもりやすく、カビが生えやすいんです。

特に暖房を使う冬場は特にカビが生えやすく、キッチンに置いていた木製の収納ケースや備え付けの靴箱がカビだらけになってしまいショックでした。

カビの発生を防ぐには、こまめに窓の結露を拭いたり、ホコリを掃除したり、換気をしたりと、手間がかかるのが正直なところです。

💡寝室のカビ対策についてはこちらの記事で詳しく書いてます→【古い和室を寝室に】マットレス直置きでもカビに悩まない!4年使って分かった「エアジョブ プラス」の効果とデメリット

4. 見た目がレトロすぎる…?

「古くて味があるよね」とポジティブに捉えたい気持ちはあるんですが、正直最初は戸惑いしかありませんでした…。

初めてわが家のキッチンを見たとき、「まるで昭和のお風呂みたい…」って感じてしまって。賃貸じゃどうにもならないのが現実ですよね。

最近は現状復帰できるタイルシートも豊富にありますが、どうしてもシール感が気になったり、既存のタイルのサイズに合わず不自然に見えたりしそうで、結局やめました。

欲しいデザインのタイルシートは1万円ほどかかってしまいそうで、躊躇したのも正直なところです。

5. 害虫(ゴキブリなど)の侵入リスクが高い

古い賃貸に住む上で、どうしても不安になるのがゴキブリなどの害虫ですよね。私も最初は「やっぱり築古だと出やすいのかな…」と心配でした。

実際、築年数が古い物件ほどゴキブリに遭遇する回数が増えるというデータも出ているんです。

築年数1年間にゴキブリに遭遇した回数
築1~5年1.43回
築21年以上4.98回

参考:株式会社オウチーノ「住居内の「虫トラブル」実態調査」

築年数の古い賃貸物件は、隙間が多く、湿気がこもりやすい上に、すでにゴキブリが定着している可能性があるため、何もしないと遭遇回数が増えやすいのが実情です。私自身も「築古だから仕方ない」と諦めかけていましたが、入居時に徹底的に対策したおかげか、結果としてめったに遭遇しなくなりました(入居後2匹だけ)。

▶︎ デメリットを上回る!古い賃貸で暮らす4つのメリット

それでも、私は古い賃貸に住んでよかったと心から思っています!その理由をご紹介しますね。

1. 家賃が安い

これが一番の魅力かもしれません!ちなみに、わが家の家賃は3万円台後半です。

私が住んでいる地域(地方都市)だと、築30年の2DKマンション(鉄筋コンクリート)は、築浅物件に比べて毎月2〜3万円ほど安く借りられるんです。
浮いたお金で好きな家具を買ったり、趣味に使うことができています。

2. 立地は完璧ではないが、利便性は良い

古い物件は、街の中心部が開発された頃に建てられたものが多く、生活に必要な施設が近くにあることが多いです。わが家もスーパーや病院が徒歩圏内にあり、車での移動が中心の地方都市では、買い物のしやすさという点では大きなメリットになっています

3. 動線が短く生活しやすい

間取りがシンプルでコンパクトな物件が多いため、リビングからキッチン、寝室への移動がスムーズなのも嬉しいポイントです。動線が短い分、日々の家事や掃除がラクになるのも大きなメリットです。

4. 実は機能的な、昔ながらの建具

最近の賃貸にはない、個性的な間取りや昔ながらの建具を楽しめるのも、この家の大きな魅力です。
特に、古いガラス戸は光を優しく通してくれるので、部屋全体を明るく開放的に見せてくれます。

わが家の間取りは、大きな窓が東側にあるので、朝日がガラス戸を通してキッチンまで届いてくれます。とても心地よく私のお気に入りの光景です。

また、夫婦で寝る時間が違うことも多く、部屋を仕切るふすまは、音漏れや光漏れを防いでくれるのでとても便利です。

実は、ふすまを外してリネンの布を垂らすおしゃれな使い方に憧れていましたが、外したふすまの置き場所がないという現実に直面しました。今では、ふすまがあることの便利さを実感しています。

▶︎ デメリットを解消する、ちょっとした工夫

古い賃貸のデメリットは、ちょっとした工夫で解決できることもあります。

1. カビ対策は、通気性の良い収納アイテムで解決

カビ問題が特に深刻だったのが、備え付けの靴箱とキッチンの収納ボックスでした。
湿気がこもりやすい木製はカビの温床になりがちだと知ってはいましたが、まさかこんなにカビに悩まされるとは…。

そこで、収納方法を見直すことに。まずは、備え付けの靴箱にカビが生えてしまったため、スチール製のオープンタイプのシューズラックを新しく購入しました。

キッチンの収納も、無印良品の木製ボックスからステンレスのワイヤーバスケットに変更しました。どちらも通気性が良いため、湿気がこもらずカビの心配がなくなりました

💡ちなみに、この無印ユニットシェルフのリアルな使い心地ついて、こちらの記事でも詳しく書いています→ [ 無印ユニットシェルフが4万円から半額以下に!購入から使い心地まで正直レビュー]

2. レトロすぎるキッチンが「このままでいいかも」と思えたワケ

レトロすぎるキッチンに、正直戸惑いしかありませんでしたが、そんな私の気持ちを変えてくれたのが「手ぬぐい」でした。

お気に入りのショップで見つけた、青系の色がミックスされたチェック柄の手ぬぐい。
キッチンの水色タイルにきっと合う!と思って購入しました。

想像どおり、レトロな雰囲気が見事にマッチして、ダサいと思っていたタイルも「このままでいいかも」と思えるようになったんです。

ちなみに、この手ぬぐいを食器拭きに使ってみたら、吸水性も速乾性も抜群で感動しました。今では、わが家のキッチンに欠かせないアイテムになっています。

3. 省スペースにも置きやすい、ユニットシェルフ

賃貸だと、壁に穴を開けたり、大型の家具を置いたりするのは難しいですよね。さらに、わが家のように奥行きが深くて使いにくい収納があると、どうしたらいいか悩んでしまいます。

そんな悩みを解決するために、私たちが取り入れたのが「暮らしに合わせて形を変えられるユニットシェルフ」です。

このユニットシェルフの最大の魅力は、ライフスタイルに合わせて自由に組み替えできること。実際に、当初はワークデスクとして使っていましたが、今は夫用の収納として活用しています。

パーツを追加したり、棚板の位置を変えたりするだけで、その時々の用途に最適な形で使えるのでとても便利です。

2DKの狭い賃貸では大型の家具を置くのをためらっていましたが、ユニットシェルフならスペースに合わせて自由に組み合わせることができ、圧迫感もありません

設置したい場所の幅が95cmだったわが家に、本体サイズが横幅92cmのユニットシェルフは驚くほどぴったりでした。おかげでスペースを無駄なく使うことができています

💡ちなみに、このユニットシェルフのリアルな使い心地ついて、こちらの記事でも詳しく書いています→ [ 【正直レビュー】Re:CENOユニットシェルフ 買って正解? おしゃれと 「転倒リスク」のリアル]

▶︎ 最後に

古い賃貸には、不便なところはたくさんありますが、不思議なもので住んでいるうちに慣れて気にならなくなってきます。

今まではエレベーターがついたマンションで洗濯機も室内設置だったり、今となっては当たり前すぎる設備に慣れていたので、設備の古さに愕然としましたが、今では5階までの階段の上り下りも「運動になっていいかも!」と前向きに捉えられるようになりました。

また、洗濯機が外置き(ベランダ)にあるので、洗濯物を干すのがラクだというメリットにも気づきました。

無理に完璧な部屋を目指すのではなく、この家だからこそできる「自分たちらしい心地よさ」を一緒に見つけていきませんか?

💡 狭い空間の悩みは他にも!賃貸のインテリア実例集

築古・賃貸の暮らしって、他にもたくさんのインテリアの悩みが出てきますよね。

わが家が実際に試してうまくいった、狭い空間の工夫や、後悔しないためのアイテム選びのヒントをまとめています。ぜひこちらもチェックしてみてください。

・冬の結露対策
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