【リビング6畳レイアウト実例】2DK二人暮らしの「過ごし方の違い」を解決する 3つのコツ

2DK部屋づくり

こんにちは。築30年の2DK賃貸マンションに住む、元工務店勤務のサヨエモです。

これまで多くのお客様の住まいづくりに携わってきましたが、いざ自分の家となると「2DKのレイアウトって難しい…」と悩む日々でした。

特に、狭い6畳リビングをパートナーと快適に共有するのは難しいですよね。

  • ソファとテレビを向かい合わせにすると、すぐに部屋が窮屈になる。
  • 夫婦で過ごし方(ゲーム派、読書派など)が違い、お互いの時間が干渉してしまう。

この記事では、そんな悩みを抱えていたわが家がたどり着いた、王道レイアウトをあえて外す「ソファ対角線配置」という独自の解決策を図解付きでご紹介します。

💡ちなみに、わが家がこの部屋に決めた理由はこちらの記事でも詳しく書いています→ [ 築30年の賃貸に4年住んでわかった!後悔しないための「5大デメリット」と「4つのメリット」

間取りと使い方を公開!なぜ王道レイアウトでは解決しないのか

まずは、わが家の間取りと、このレイアウトに決めた理由をお伝えします。

① 古い2DKの間取りと使い方

間取り2DK(洋室6畳・和室6畳・ダイニング・キッチン)
使い方洋室をリビング、和室を寝室として使用
こだわりふすまや仕切り戸はそのまま使い、ワンフロアにはしない

② 最大の壁:「床派」と「ソファ派」夫婦の過ごし方の違い

実は、わが家のレイアウトで最大の課題となったのは、単なる部屋の狭さではなく、私たち夫婦の「過ごし方の違い」でした。

夫は床に座って集中してゲームをしたい派。一方、私はソファでリラックスしながらスマホやPCを触りたい派です。

最初に一般的な王道レイアウト(ソファとテレビを向かい合わせ)も検討してみましたが、これは正直、難しそうだと感じました。

理由としては、6畳という広さでは、ソファとテレビの間にリビングテーブルを置くと、人が歩くスペースが通路ギリギリになり、圧迫感が生まれることが明らかだったからです。

さらに、私たちには熱帯魚という共通の趣味があり、大きな水槽を7台も置くという課題もありました。

この『動線』『過ごし方』『大きな趣味』というトリプル問題を解決するために、家具配置を自分たちのスタイルに合わせて組み直すことにしたのです。

💡【あわせて読みたい】
狭い2DKで諦めがちなダイニングテーブルについても工夫しています。よろしければご覧ください。→ 【実例】築古2DKでも諦めない!狭いダイニングでも使いやすいテーブルの選び方

▶︎ 図解で解説!6畳リビングの対角線配置レイアウト

△【図で見る】6畳リビングの家具配置。幅190cmソファと全家具の寸法を公開!

王道スタイルをあえて外し、試したのが「ソファをふすま側に設置する」という方法です。
(ちなみに、わが家が置いているのは、Unicoの幅190cmと比較的大きな3シーターソファです。)

ソファとテレビを向かい合わせにしないことで、6畳の空間を自然に2つのエリアに分けるようなイメージで活用できます。

これにより、夫婦それぞれの「好き」な時間を過ごせる空間をつくることができました。

① 夫の「集中」と「くつろぎ」を両立した床座スペース

テレビ側のスペースは、夫の趣味やリラックスタイムのエリアです。

  • 床座スタイル: 床に直接座ってゲームをするスタイルなので、テレビとの距離感を近く保てます。
  • 趣味のスペース: 夫の大型水槽などの趣味のアイテムも、このエリアに集中して配置。視界が遮られないため、趣味の時間を存分に楽しめます。

② 私のリラックスタイム。動線に配慮したソファエリア

ふすま側のスペースは、私のリラックスエリアです。

  • ソファと植物幅190cmとゆったりとした3人掛けソファは、横幅があるのでお昼寝にぴったり。背もたれが低めのデザインなので、部屋に圧迫感を与えず、6畳リビングでもすっきりと見せてくれます。
  • 動線への配慮: ソファの足元が、ダイニングへの動線と重ならないため、人が移動する際の邪魔になりません。

③ 【最大の魅力】対角線に座ることで生まれる心地よい距離感

このレイアウトの核心は、夫と私が「対角線上」に座る配置になることです。

物理的な距離が少し離れることで、お互いの時間を邪魔することなく、それぞれの好きなことに集中できます。同じ空間にいながらも、会話もしやすいという、まさに「適切な距離感」が生まれるのです。

▶︎ 広く見せる!小物と視線コントロール術

① サイドテーブル代わりのスツールで利便性アップ

ソファに座ると、リビングテーブルから距離が遠くなる問題は、スツールをサイドテーブル代わりに使うことで解決しました。

コーヒーを飲む際やスマホを置く際に、必要な場所にさっと移動できるスツールは、コンパクトな空間でとても重宝します。

💡ダイニングのレイアウト実例はこちらで詳しく解説しています→【2DK 6畳】狭いダイニングキッチンを広く見せるレイアウト!動線確保と家具の寸法公開

② 癒やしの空間をつくる「フォーカルポイント」の作り方

このレイアウトには、もう一つ隠れた魅力があります。それは、ダイニングからリビングを見た時の風景です。

ソファをふすま側に置いたことで、お気に入りの植物や熱帯魚の水槽といった「フォーカルポイント」(部屋に入ったときに自然と視線が集まる、主役となる場所)が生まれました。

ここにお気に入りのものを配置することで、部屋全体がおしゃれで心地よい空間になります。

  • 食事をしながら、お気に入りの植物を眺める時間は最高の癒やしです。
  • ごちゃつきがちなテレビ周りやゲームスペースが直接視界に入らないため、部屋全体がすっきりとした印象になる効果も絶大です。

③ 圧迫感を減らすための照明選び

一般的なシーリングライトではなく、スポットライトやペンダントライトを使うことで、視線が上部に集中しすぎず、空間に奥行きが生まれます。

💡ちなみに、私たち夫婦は照明の好みも違っていて、それも照明選びを難航させた理由の一つでした。その時の話はこちら→ [引っ越す前にチェック!古い賃貸に潜む「照明スイッチがない」落とし穴と照明選び]

▶︎ さいごに

「狭いから」「古いから」と諦めてしまうのではなく、「どんなふうに過ごしたいか」という自分たちのライフスタイルと希望を最優先に工夫を凝らすことで、驚くほど心地よい空間が生まれます。

古い賃貸の2DK 6畳でも、家具の配置を見直すだけで、ストレスフリーな理想の暮らしは実現可能です。

ぜひ、本記事でご紹介した「ソファ対角線配置」を参考に、あなただけの快適な暮らしを見つけてみてくださいね。

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